2月11日(土)に曳舟文化センターにて
すみだ耐震補強フォーラム2012を行いました。
たくさんの皆さまにご来場いただき、ありがとうございました!
今年も内容盛りだくさんでお送りしましたので、
その内容を少しだけご紹介しますね。
まずは
『 避難所用間仕切りシステム 』です。
紙管(しかん)で組み立てた避難所用の簡易間仕切りです。↓



組立前の紙管(直径約5cm×約4m)です。
構成部材は...柱 : 紙管
梁 : 紙管
ジョイント : 紙管
仕切り : 木綿布
他 : 安全ピン、クリップ
この紙管、サランラップやアルミホイルの芯を
大きく強くしたようなイメージです。
この紙管に穴を空けて組み立てるだけなんです。
今回はこちらをお借りしてフォーラム内に展示しました。
ちなみに高さ、間隔共に2m以下であれば自由に調節できるとの事。
この状態に木綿布や蚊帳を取り付けて使用します。

さて、この『避難所用間仕切りシステム』の特徴は?
・ 簡単に誰でも組立てられる
・ 簡単に誰でも解体ができる
・ コストが低い(1平方メートルあたり1500円程)
・ 解体後に再利用、またリサイクルができる
また倒れにくく、プライベートを守りつつも
開閉可能なカーテンで仕切るだけなので
避難者同士のコミュニケーションも取りやすいそうです。
実際にブースとして使用してみて、
組立が簡単なのに対して思っていた以上に頑丈でした。
『避難所用間仕切りシステム』の考案者である建築家・坂茂氏は
プライバシーの確保できる避難所間仕切りシステムの必要性を訴えています。
こちらの『避難所用間仕切りシステム』は
紙管を構造材に用いた“紙の建築”で知られる建築家・坂茂氏の
「ボランタリー建築家機構(Voluntary Architects Network)」による
東日本大震災の避難所に無償で簡易間仕切りを設置するプロジェクト活動内で寄付されています。
詳しくはこちらで →
☆
間仕切り設置前の避難所

『避難所用間仕切りシステム』を設置後の避難所
※掲載した写真は伴茂建築設計HPよりお借りしました。
♫
さてもうひとつは女川から届いた布草履です。

この草履は使い古しのTシャツを裂いて作られています。
宮城県石巻市女川町の仮設住宅の方々が自ら寄付で集まったTシャツで
余ったものを利用して布草履を作られたそうです。
それまで生きる気力を無くしていた方々が
この布草履を作ることで生きがいを見つけたそうです。
形も色も違うのですが、ひとつひとつに味があってとっても素敵でした。
また、こちらで作られた布草履は頑丈でとても人気があるそうです。
1足1500円で、1000円が製作者である高白浜草履組合に、
500円が
ママサポーターズの運営資金となるそうです。
ママサポーターズさんは高白浜草履組合をサポートしている
地元のボランティアチームです。
ご興味のある方、ぜひ欲しい!と思われた方、
または使わないTシャツを寄付したい!と思われた方は
ママサポーターズ(facebook)または↓高白浜草履組合までお問合せください!


今回フォーラムでこの布草履を販売してくださったのは
『とうきょう発ボラバス応援隊』方々です。
とうきょう発ボラバス応援隊さんは
被災された地域でのボランティア活動をされています。
ボラバスのみなさんお疲れ様でした!
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- 2012年02月13日 20:22 |
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